皆さんこんにちは。
今回は新しく弊社からOSSとして公開した鳴子-NARUKO-の紹介をします。
鳴子-NARUKO-とは数多くのクラウドサービス提供やプロジェクトの実績から生まれた
AWS運用自動化ツールです。
ダッシュボード画面:複数の環境でもいち早く問題のあるリソースを把握できる
リソース一覧画面:鳴子で管理するAWSアカウント内のリソースを包括的に見ることができる
AWSの監視・運用に特化した機能でAWS環境を快適に運用することができます。
- システム障害時アラート通知
- 自動・手動EC2インスタンス操作
- EC2やRDSの自動・手動バックアップ
この記事では他のページでは紹介しきれていないこれらの機能の特徴を紹介していきます。
システム障害時アラート通知
特徴
鳴子-NARUKO-ではAWSがもつEC2、RDS、ELBの3つのサービスを監視することができます。
各サービスではCloudWatchがもつサービスのメトリクスをベースに
監視したい項目を設定できます。
閾値の設定や統計情報の取り方などもCloudWatchの使用感はそのままに、
かつシンプルなものにしました。
鳴子-NARUKO-では一度の設定で2つの閾値を設定することができます。
鳴子-NARUKO-では通知グループ(複数の通知先の集まり)と
運用するAWSアカウントを紐づけて通知先を設定することができます。
グループ1はアカウントAとB、グループ2はアカウントBだけ、グループ3はアカウントAとC...
といったような柔軟な設定ができます。
通知先を設定すると、
AWSのサービスが警告や危険の閾値を超えた際に通知をおこなってくれます。
複数の通知方法と今後
本稿が公開された時点では通知方法としてメールと電話の2種類に対応しています。
メールはソースコードのカスタマイズなしに
送信されるメールの件名や本文を変更できるようにしています。
電話についてはAmazonConnectを利用しているため、
単純な通知だけでなくより運用の負担が減るような機能を加えられないか検討中です。
メールや電話だけでなく、
ほかのサービスとも連携した通知方法を検討して選択肢を増やすことを検討しています。
自動・手動EC2インスタンス操作
特徴
鳴子-NARUKO-ではEC2インスタンスの電源操作ができます。
任意のタイミングでの手動操作はもちろんのこと、
スケジュールを設定して定期的に電源操作をおこなうこともできます。
スケジュールを組み合わせて平日の22時には停止して、
8時には起動する...といった使い方をすることができます。
AWSの各リソースに対してスケジュールを設定可能
EC2では電源操作のほかに後述するバックアップなど様々なアクションが自動実行に対応
柔軟性のあるスケジュール設定が可能
今後
監視対象からアラートが上がった時に、
通知だけでなく電源操作を含めたアクションを実行させられるようにする予定です。
EC2やRDSの自動・手動バックアップ
特徴
鳴子-NARUKO-ではEC2インスタンスからのAMI取得や、
RDSのスナップショットを作成することができます。
それぞれEC2インスタンスの電源操作と同じように、
手動取得・スケジュールによる自動取得に対応しています。
作成したスケジュール(バックアップ・電源操作ともに)は、
それぞれ実行結果を通知することができます。
実行結果を通知するように設定すると、
スケジュールの実行後にメールで実行結果を通知してくれます。
今後
EC2の電源操作と同様にアラートを検知した際のアクションとして組み込むことを予定しています。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
鳴子-NARUKO-はリリースされたばかりで生まれたてですが、
今後も継続的に開発を進めて機能拡充をおこなっていきます。
興味がでたらぜひ触ったり使ってみたりしてください。
紹介ページ https://xp-cloud.jp/naruko/
GitHub https://github.com/crosspower/naruko