皆さんはOSSの監視ツール、鳴子をご存知ですか?
こんにちは新入社員の佐々木です。
この度鳴子の機能拡充という大任を任されまして、
先日なんとかリリースまでこぎつけましたのでご紹介致します。
目次
- 鳴子を知らない?という方に…
- 請求機能の紹介
- おわりに
1.鳴子を知らない?という方に…
鳴子とは何か、一言でいえばAWSの運用自動化ツールです。
また、鳴子の良さをまとめると次の通りです。
今回の記事は機能拡充の方に焦点を当てますので、少しでも気になった方は以下の記事をご覧ください。
2.請求機能の紹介
インスタンスを使っていないのにつけっぱなしだった…という経験 "あるある" なのではないでしょうか? 煙草銭も嵩めば大きな損失、AWSの怖いところです。 そういった時、「簡単にインスタンスを停止する機能」は鳴子に既にあるのですが、 大事なのはおいくら分稼働していたか。
そんな恐ろしくも目を背けられない現実を見せてくれる機能、それがこの度追加されました請求機能です。
この機能でできることは主に2つ
- 請求額の累積値をグラフィカルに表示
- 月毎の請求額を表でシンプルに表示
※使用しているCloudwatchの情報を保存する期間の都合上、最大15か月前まで表示可能
これらの機能を登録したAWSアカウント毎に、さらにはサービス毎の情報として簡単に確認することが可能です。
以下は総額が赤、その他はサービス毎の請求額が表示されたグラフです。
請求画面 グラフ:デフォルト表示
この画面を見れば、いつ頃どのサービスの請求が高くなったのか一目で分かりますね。
また、グラフ下のチェックボックスをON/OFFにすることによって、簡単にグラフ上への表示/非表示を切り替えることができます。
これならいつ頃使いすぎたのかも確認できますね。
請求画面 グラフ:いくつかのサービスのチェックボックスをOFFにした表示
ここまでグラフィカルに累積請求額を表示していますが、 月の利用料金を知りたい、間の料金は必要ない!というちゃきちゃきの江戸っ子なあなたへ朗報、こちらの表をご覧ください。
(※ただし、データの取得幅は約12時間のため、1日の終わりまでは追えず、実際に払う金額に比べると若干安くなります。)
請求画面 表:デフォルト
なんと便利、月毎の請求額でソートもでき、概算ではありますが請求額を数値で見ることができます。
各月毎にソートし、サービス毎の請求額を分析することで、財務の強い味方になると期待しております。
雑記:
今回APIを選定する上で、『Cloudwatch』と『CostExplorer』のどちらにするかは悩みました。
しかし、CostExplorerは権限まわりが厳しいため、簡単に導入できると謳う鳴子とは合わない、と考えたためCloudwath を選択しました。
CostExplorerについては今回色々と調べましたが、情報がまだまだ少ないんですよね…
次回のブログではCostExplorerについて調べたことを、書いていこうと思います。乞うご期待!
3.おわりに
いかがでしたでしょうか。皆さんも、鳴子で運用監視してみませんか? ついでに請求機能も見ていただけると幸いです。
今後も継続的に開発を進めていきますので、興味が出たら触れて使って実感してみてください。
紹介ページ - 鳴子 -
GitHub https://github.com/crosspower/naruko