クラウドとは
クラウドについての概要
「クラウド」は、ネットワークを表します。クラウド(雲)という名称は、従来よりコンピュータシステムのイメージ図で、ネットワークを示す時、雲の絵を使うことが多く、それが由来だという説があります。
クラウドは、インターネット経由で、コンピューティングやデータベース、ストレージやソフトウェアといった様々なサービスを、オンデマンドで必要な時に必要な分だけ利用できるサービスです。
企業にとってクラウドは、自社でサーバーやストレージなどを持たず、ハードウェアやソフトウェアのライセンスを購入しなくても利用できるサービスが多くなりました。
クラウド導入のメリット
[1]導入コスト&運用コストの削減
クラウドの場合、自社でのサーバー購入やソフトウエアのライセンス購入が必要ないため、初期導入コストを抑えることができます。運用コストにおいて、オンプレミス型の自社内のサーバーでは、維持費がかかり税理上の資産管理も必要。
しかし、クラウドでは、月額定額サービスの他、実際に利用した分だけを支払う従量課金が一般的、運用コスト削減の期待ができます。運用コスト削減の期待ができます。
[2]データセンターの運用・保守投資が不要
オンプレミスでは、インフラだけではなく、システム更新などのメンテナンスに知識や 技術をもった担当者の人件費もかかりますが、クラウドでは、そのような人的リソースを 費やす必要がありません。 サーバーの設置や日々の運用保守といった業務が不要になり、 企業ではお客様に直結したプロジェクト業務に専念することが可能になります。
[3]いつでもどこでもサービスを利用できる
クラウドではすべての情報がインターネット上にあるので、会社以外の外出先や出張中でも、パソコン・スマートフォンからのアクセスが可能。 場所や機器を問わず、インターネットがつながる環境があれば、いつでもどこでもサービスが利用できます。
[4]最新のセキュリティ環境
データやシステムを預けるクラウドは、セキュリティ面で不安を感じる方も多いかと思います。特に企業においては、サイバー攻撃や情報漏洩など、貴重なデータの損失を恐れているのではないでしょうか。しかし、近年では、クラウドサービスの提供会社は特にセキュリティ面に注力しています。 管理されていないオンプレミス環境に比べて、常にセキュリティ体制をアップデートしいてるクラウド環境の方が、安全性や安定性が高いといえます。
[5]システムの柔軟性
オンプレミスでは、不要になったITインフラの処理、また、拡張が必要な場合は追加インフラの調達が必要になりますが、クラウドでは、需要に応じてリソースの利用中止や拡張などを行うことができます。 クラウドには、必要な時に必要なだけ利用できるという柔軟性があるので、ニーズに合わせて利用することが可能です。
[6] 新システム導入時間の短縮
自社内にサーバーを置いたオンプレミス型では、新しいシステムを導入する際、ソフトウェアのインストールやセットアップなど、ITインフラの準備に時間がかかっていましたが、クラウドでは、必要なリソースにアクセスすることで、すぐに利用開始することができます。
クラウドの3つの種類
クラウドには、複数の種類があります。その中で展開されているクラウドサービスのうち3種類に分類されます。
SaaS(”Software as a Service”の略)
インターネットに接続されていれば、
必要な機能を必要な分だけサービスとして
利用できるようにしたソフトウェアのことです。
・各種メールサービス(Gmail,Yahoo Mail,Outlookなど)
・SNS(Twitter,Facebookなど)
PaaS(”Platform as a Service”の略)
インターネット上でアプリケーションを
作ったり、動かしたりするための、プラットフォームであるOS、サーバー
などを開発するための機能一式を提供するサービスです。
必要な環境がすでに揃っているので、開発者は、開発環境の構築に時間を
費やすことなく、開発作業だけに注力できます。
・Google App Engine
・Force.com
・Windows Azure
IaaS( ”Infrastructure as a Service”の略)
『仮想サーバ』『ハードディスク』『ファイアーウォール』などのインフラが
提供されます。
管理者はハードウェアのトラブルなどを考慮する必要がなくなり、管理コストが削減できます。
必要なソフト、ハードなどの選択自由度が高く、必要に応じてOSを変更し、CPUやメモリのスペックをグレードアップ
できるなど柔軟性があり、開発者は、開発環境を仮想的にほとんど一から構築することが可能です。
・Amazon Web Service(AWS)
それぞれの特長で、ニーズに合った最適なサービスの組み合わせを選択することができます
オンプレミスとの管理比較
クラウドの活用用途
クラウドはビジネスの様々な場面で活用することが可能です。ビジネスの鍵となる活用用途の一例のご紹介をします。
バックアップ、災害対策
物理的なインフラを構築することなく、バックアップと災害対策に適した環境を構築できます。 なお、オンプレミスとクラウドの相互運用による移行も可能です。 耐久性と拡張性に優れたストレージで、データを保管/共有/更新/編集/削除が行えます。
IoT
IoT"Internet of Things" 固有のサービスを利用することにより、得られたデータをクラウド上で処理、分析してデバイスを管理。 それを既存サービスの改善や新サービスリリースに活かすことが可能です。ニーズにあったアプリケーション開発を行うことができます。
ビッグデータ
各所から生成されるデータが常に一か所に保管されていれば、膨大かつ多種多様なデータを、あらゆる組み合わせで分析ができます。 クラウドでは、リソースを自由に拡張できるので、ビッグデータアプリケーションを迅速にスケールすることが可能です。 高速な処理とリアルタイム性が重要なビッグデータ分析は、クラウド環境が最適です。
クラウド移行時に検討すべきこと
既存システムの要件を整理
まずは、既存システム環境のアセスメント(現状評価)を確認しましょう。
基幹システムのような、大規模システム環境をクラウド化したほうが、企業にとっても効果が高くなります。
しかし、業務システムのデータ種類によって、社内で管理しなくてはならない場合もあるかもしれません。
そのシステムにクラウド化は適しません。
社内のシステム環境やセキュリティポリシーを整理すると、
- オンプレミスのままの方がよい基幹システム
- オンプレミスのままの方がよい基幹システムと連携を保持するため現状維持が必要なシステム
など、アセスメントをしなければ、見えない既存システムの様々な環境が見えてくるでしょう。
それを踏まえた上で、自社にとってのクラウド化が最適になるように、十分に検討しなければなりません。
セキュリティの課題
セキュリティに対しては、信頼のあるクラウドサービス事業者を選ぶことで、ある程度対応が可能です。
クラウド化のプロジェクトが大規模になるほど、クラウド基盤のコストや性能に関心が向きがちですが、
セキュリティ要件は十分に確認しましょう。
- データセンターの物理的な情報セキュリティ対策(災害対策や侵入対策など)
- データのバックアップ
- ハードウェア機器の障害対策
- 仮想サーバなどのホスト側のOS、ソフトウェア、アプリケーションにおける脆弱性の判定と対策
- 不正アクセスの防止
- アクセスログの管理
- 通信の暗号化の有無
など、システムの機密性や可用性により、必要となる対策やレベルが異なります。 クラウドサービスのサービス条件や規約などを確認して、セキュリティ体制の強力な事業者を選定することが大事です。
また、クラウドサービスを利用する際に、企業では情報セキュリティ対策を行うことも重要です。
- ウィルス対策ソフトを導入する
- ファイルや通信経路の暗号化を適切に行う
- バックアップやアカウント管理を行う
などのセキュリティ対策・セキュリティーポリシーを整え社員に遵守させることも必要です。
よくあるご質問
- クロスパワーで、推奨しているクラウドサービスはありますか? また、そのクラウドサービスのセキュリティ対策は万全でしょうか?
- クロスパワーでは、AWS (Amazon Web Services) 、Amazonが提供するクラウドサービスを推奨しています。 AWSでは、クラウドセキュリティを最優先事項としています。 AWSを利用することにより、セキュリティを最も重視する組織の要件を満たすよう構築されたデータセンターと ネットワークアーキテクチャ(ネットワークにおいて必要な論理構造やプロトコルを体系的に定めたもの)を 利用することが可能です。
- 自社のシステムがクラウド化できるかわからないので、相談したいのですが。
- はい。おまかせください。 クロスパワーでは、100社を超える多数のクラウド導入実績があるので、様々な角度から、検討し、移行の 可否、ご提案をすることが可能です。
- クラウド移行への構成提案はしてくれますか?
- はい。お客さまの環境をヒアリングした上で、サーバー構成・稼働予測・コスト試算・柔軟性などを総合的に ご提案致します。
- クラウド移行料金のシミュレーションをしてくれますか?
- はい。お客さまの環境をヒアリングした上で、移行の可否や料金をご提示致します。