Amazon Echo(Alexa Skills)の申請NGパターン

こんにちわ。最近Amazon Echoのスキルをいくつか公開したのですが、スキルの公開申請を何度も却下されてしまい凹み気味の山口です。
最終的には公開までできたので、今回はどういったことに気を付ける必要があるか、経験からまとめてみました。

スキル名「朱美ちゃん」

Amazonからの指摘

著名人の名前の使用、間接的に著名人を示唆する内容は使用できません。

人名や地名(「太郎」、「東京」など)の呼び出し名は、それ以外の語と組み合わせ(「太郎ラーメン」など)ない限り使用できない。

私からの補足事項

「朱美ちゃん」はお笑い芸人にいるので、この名前は使用することができないようです。

 

スキル名「ダメよ〜、ダメダメ」

Amazonからの指摘

著名人の名前の使用、間接的に著名人を示唆する内容は使用できません。

私からの補足事項

最初のと同様の理由ですが、こちらは間接的に示唆する内容のため使用できません。

なので「安心してください」「そんなの関係ねぇ」「今でしょ」「ワイルドだろー」等も使用できません。

例え一般語や流行語であっても、示唆してしまうともうNGになってしまいます。

スキル名「太郎と大冒険」

Amazonからの指摘

「と」はつなぎ語として認識されるため、呼び出し名に使用することはできません。

スキル名「キジナ」

Amazonからの指摘

1単語だけの呼び出し名は使用できません(ただし、その単語が自分のブランド/知的財産である場合、または1単語が複数の単語を組み合わせたものの場合は例外です)

私からの補足事項

ラジオスキルの「ラジコ」を公開している方がいたので、記事を読む「キジナ」と名前を付けたのですがダメでした。

すでにブランドとして確立されている名前は使用できますが、これからブランドにしようとしている名前は使用できないようです。

Amazonからの指摘

スキルのタイトルは、スキルの説明とコア機能に関連したものにする必要があり、カスタマーの誤解を招くことがないようにしてください。

私からの補足事項

プログラムの変数名みたいな名前にする必要があるようで、「○○読み上げ」とかの名前にする必要があります。

ちなみにこのスキルは「よく見る情報チェック」という長い名前で審査を通すことができました。

スキル名「サンプルスキル」

Amazonからの指摘

ご申請いただいたスキルは、テスト目的 または パーソナルユース(個人的に楽しむ目的)のスキルと判断されたため、誠に残念ではございますが、申請されたスキルをAlexaスキルストアに公開することができませんでした。今回ご申請いただいたスキルがテスト目的 または パーソナルユース(個人的に楽しむ目的)のスキルと判断された理由は以下のとおりです。

・タイトルに「サンプル」との表記があったため。

私からの補足事項

この指摘内容だと「音楽サンプル集」とかもダメそうです。

「ヘルプ」インテントの内容不足
ユーザー: アレクサ、あけみちゃんを開いて
スキル:  ん〜
ユーザー: ヘルプ
スキル:  あけみちゃんを開いて、と囁いてから会話を楽しんでください。

Amazonからの指摘

ユーザーがスキル内の「ヘルプ」をリクエストした際、スキルはユーザーにスキルのコア機能の操作方法を示すプロンプトを返す必要があります。

 

私からの補足事項

起動方法を尋ねる「ヘルプ」しか用意していなかったため、会話中の「ヘルプ」でも同じ返答をしていたのがダメでした。

何度か会話をする"ask"系のスキルの場合は、会話の進捗具合を判断してヘルプを変更する必要があります。

ユーザー:ヘルプ スキル:○○○○です。

Amazonからの指摘

ヘルププロンプトはユーザーへの質問で終わり、 もしくは発話を促して終わり、 応答を受信するまでセッションを開いたままにしておく必要があり ます。

修正例

ユーザー:ヘルプ

スキル:○○○○です。さぁ、どうぞ。

「ストップ」「キャンセル」で停止
ユーザー: アレクサ、あけみちゃんで手続きを開いて
スキル:  手続きを開始しますので名前を言ってください。
ユーザー: ストップ
スキル:  名前はストップですね。

Amazonからの指摘

ユーザーが「ストップ」または「キャンセル」と言ったときに、スキルが適切に終了または応答しません。

 

スキル説明欄「ストップと話しかけたら強制終了します。」

Amazonからの指摘

スキルの詳細カードに表示される説明には、ユーザーがスキルの使用方法について十分に理解できる正確な情報が含まれていません。

 

私からの補足事項

どんな状況でも「ストップ」と言うと手続きを終了する必要があるわけなので、「どんな状況でも」というのを強く意識させるために「強制終了」と書いたのですが強すぎたみたいでした。

 

サンプルフレーズ「今晩いいじゃないのぉ」

Amazonからの指摘

最初のサンプルフレーズには、ウェイクワードとスキルの呼び出し名の両方を含める必要があります。

 

私からの補足事項

サンプルフレーズは絶対に「アレクサ、」から始め、「スタート」か「開いて」で終わる必要があります。

「アレクサ、今晩いいじゃないのぉ開いて」なら大丈夫でした。

 

アカウントリンク画面に自分のブログへのリンクを貼る

Amazonからの指摘

スキル内で第三者著作権保有する情報を使用する場合は、その情報を使用する権利を持っていることを示す文書を提示してください。

私からの補足事項

Webサイトのリンクについて、wikiには「リンク先の承諾は不要で通常は著作権侵害には当たらないとする見解が一般的である」と記載されていおり、私見もそうでしたが、却下されてしまいました。

おそらくアカウントリンクのURLと同一ドメイン内でしたら大丈夫だったんじゃないかと思います。

 

入力チェックが甘い

Amazonからの指摘

スキルが起動された際、一貫してエラーを返します。

 

私からの補足事項

アカウントリンク画面の入力チェックが甘く、アクセストークンが空のままアカウントリンクを完了できる抜け道がありました。

これによりトークンを使用する機能全般でバグが発生してしまいました。

「データが壊れなければ異常系の動作確認は適当でいいや」という甘い考えだとダメってことですね。

 

スキル説明で英単語の使用

Amazonからの指摘

一部英語で記載しているスキル詳細の内容を、日本語表記に修正をお願いします。

 

私からの補足事項

RSSの「item」タグのことを指していたので、そのまま「item」と記載していたのですが、「アイテム」と日本語にする必要がありました。

 

ストアカウントの用意不備

Amazonからの指摘

 テストアカウントの認証情報がないため、アカウントのリンクを完了できませんでした。

私からの補足事項

アカウントリンクを使う場合、予めアカウントを用意して「テスト手順」の項目に書いておく必要があります。

「アレクサ、キジナって」
「アレクサ、いいじゃないのぉしたい」
「アレクサ、キジナ呼び出して」

Amazonからの指摘

コンパニオンアプリでご提示いただいているサンプルフレーズに、サポートされていない起動フレーズ、または文法的に誤った言葉が含まれています。

サポートされている起動フレーズ

https://developer.amazon.com/ja/docs/custom-skills/understanding-how-users-invoke-custom-skills.html

 

私からの補足事項

実際これでもアレクサは動くのですが、「サンプルフレーズ」に載せるには「アレクサ、〇〇開いて」か「アレクサ、〇〇スタートして」のどちらかしか選べません。

 

下品なスキル

Amazonからの指摘

この度申請いただきましたスキルに関しまして、審査の結果、Amazonで定めるコンテンツガイドラインに違反するコンテンツと判断いたしました。このスキルの再申請はご遠慮ください。 
Alexaスキルのポリシーに関しては「Alexaスキルのポリシーのテスト」
https://developer.amazon.com/ja/docs/custom-skills/policy-testing-for-an-alexa-skill.html#skill-content
及び、「Amazonアプリストアのコンテンツポリシー要件」
https://developer.amazon.com/ja/docs/app-submission/content-policy.html
をご確認ください。AlexaスキルにはAmazonアプリストアのコンテンツポリシーも適用されます。

 

私からの補足事項

子供って「う○こ」とか連呼するの好きじゃないですか。だから受けると思って作ったのですが日の目を見ることはありませんでした。

 

 

 

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